ENGLISH & AI
AIがあるのに、英語は勉強する必要があるの?
AIが翻訳してくれる時代に、英語を学ぶ意味はあるのでしょうか。 必要かどうかだけで考えると、見えなくなってしまうものがあります。
最近、「AIが英語を翻訳してくれるから、もう英語を勉強する必要はない」と言われることがあります。
たしかに、その意見には一理あります。
旅行先で困ることも減るでしょうし、海外の記事も動画もAIが一瞬で翻訳してくれます。 将来はイヤホン一つで、言葉の壁がほとんどなくなるかもしれません。
それでも私は、「だから英語を勉強する意味がなくなる」とは思いません。
なぜなら、人は「必要だから」だけで行動する生き物ではないからです。
聴けるのに、それでも自分で演奏する
音楽は、今では世界中の曲を好きなだけ聴けます。
それでもピアノを弾く人がいます。 ギターを始める人がいます。 自分で歌う人もいます。
「AIが演奏してくれるなら、自分で弾く必要はない」とは、あまり考えません。
自分で音を奏でることが楽しいからです。
車があるのに、それでも走る
同じように、車があります。
目的地へ行くだけなら、車の方が速くて楽です。
それでもジョギングをする人がいます。 マラソンに挑戦する人がいます。 山に登る人もいます。
効率だけを考えれば、どれも必要ありません。
でも、多くの人は「やりたいから」やっています。
英語も、きっとそれに近い
AIがどれだけ進化しても、自分で英語を話して笑い合う楽しさや、 映画や音楽をそのまま味わえる喜びは残ります。
海外の人と直接話が通じた瞬間。 映画のセリフが字幕より先に理解できた瞬間。 好きな歌の言葉が、そのまま心に入ってきた瞬間。
そうした体験は、「必要だから」ではなく、「面白いから」続けた先にあります。
英語は、資格や受験のためだけのものではありません。
世界中の人と話したり、本を読んだり、ゲームをしたり、旅行をしたり。 楽しみ方を少し増やしてくれる道具です。
AIは、英語学習の敵ではない
AIは、英語を学ぶ意味を奪う存在ではありません。
分からない表現をすぐに調べたり、会話の練習相手になってもらったり、 自分の英文を直してもらったりできます。
むしろ、英語をもっと気軽に始められるようにしてくれる、最高のパートナーです。
「AIがあるのに英語は必要か」という問いに、無理に大きな答えを出す必要はないのかもしれません。
車があっても走る人がいます。 どんな曲でも再生できるのに、自分でピアノやギターを弾く人がいます。
英語も同じです。
少し面白そうだからやってみる。 分かる言葉が一つ増えたら、ちょっとうれしい。
そのくらいの理由で、十分なのではないでしょうか。